この本を全部読めなくても大丈夫です
この本『「人生は壊れても、終わりじゃない』
で伝えたいこと
今、心が折れている方や、
逆境の中にいる方にとっては、
本を一冊読むことさえ大きな負担かもしれません。
「最後まで読めるだろうか」
「読んでも、自分は変われないのではないか」
「生きる勇気を持てと言われても、もうその力が残っていない」
そう感じる方もいらっしゃると思います。
ですから、最初にお伝えします。
この本は、最初から最後まで、
すべて読まなくても大丈夫です。
目次を見て、今の自分が少し気になるところだけを読んでください。
1ページしか読めない日は、
1ページだけで構いません。
途中で本を閉じても、
あなたが弱いということではありません。
この書籍で私が伝えたい結論は、
決して「もっと頑張ってください」
ということではありません。
心が折れても、
人生が壊れたように感じても、
それで人生のすべてが終わるわけではない。
そして、生きる勇気は、一度に取り戻さなくてもいい。
ということです。
この本に書いていること
私は、会社の倒産、自己破産、病気による障害などによって、
それまで築いてきた人生の多くを失いました。
将来への希望が見えず、
自分の存在そのものを否定したくなる時期もありました。
しかし、人生を立て直すために必要だったのは、
以前の自分に戻ることでも、
無理に前向きになることでもありませんでした。
まず必要だったのは、
傷つき、動けなくなっている自分を、
そのまま認めることでした。
この本では、私自身の経験を通して、
主に次のことをお伝えしています。
心が折れることは、
弱さの証明ではないこと
自分を責め続けなくてもよいこと
– 他人や過去の自分と比較しなくてもよいこと
– 出来事の見方を少し変えることで、
心が軽くなること
– 大きな目標ではなく、
ごく小さな一歩から始めてよい
人には、傷ついても
少しずつ立ち直っていく力があること
-生きる勇気は、
誰かとのつながりや小さな希望から戻ってくること
この立ち直る力を「レジリエンス」と呼びます。
私はレジリエンスを、単なる精神力や我慢強さではなく、
心を守り、傷ついた心を回復へ向かわせる「心の免疫力」
と考えています。
「死にたい」と思う自分を責めないでください
「死にたい」という言葉の奥には、本当は、
「この苦しみから逃れたい」
「もうこれ以上、傷つきたくない」
「誰かに分かってほしい」
という切実な思いが隠れていることがあります。
だから、「死にたい」と思ってしまった自分まで責めないでください。
あなたが弱いから、そう思うのではありません。
それほど長い間、苦しみに耐えてきたということかもしれません。
今すぐ「生きたい」と思えなくても構いません。
まずは、
今日一日だけ、生きてみる。
それだけでも十分です。
この本を読んだあとに願っていること
この本を読めば、すぐに悩みがなくなったり、人生が劇的に変わったりするとは申し上げられません。
ただ、読み終えたときに、
「自分だけではなかった」
「心が折れたままでも、生きていていい」
「もう一日だけ生きてみよう」
「ほんの少しなら、何かできるかもしれない」
そう思っていただけたら、私はこの本を書いた意味があったと思います。
生きる勇気とは、恐怖や苦しみがなくなることではありません。
苦しみを抱えながらも、今日を生き、明日へ向かって小さな一歩を選ぶことです。
読む力が残っていない方へ
本を全部読む必要はありません。
-今の自分に近いと感じる部分だけ読む
1日に1ページだけ読む
苦しくなったら、
すぐに本を閉じる
元気な日に、また続きを開く
そんな読み方で大丈夫です。
本を開けない日があっても、
自分を責めないでください。
この本を読もうと思ったこと自体が、
あなたの中に「生きたい」という小さな力が、
まだ残っている証拠かもしれません。
人生は壊れても、終わりではありません。
心が折れてもいい。
今すぐ立ち上がれなくてもいい。
生きる勇気は、あなたの歩幅で、
少しずつ取り戻していけばいいのです。
人生は壊れても、終わりじゃない: 心が折れてもいい。
あなたの中にあるレジリエンスで、しなやかに戻る力になる
岡下俊介 (著)
